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「いてもお前なんて相手にされないから落ち着けって~。」
『うるさい!』
当時付き合っていた彼氏とヒドイ別れ方をした私は、仕返しに年上のカッコイイ彼氏をつくってやろうと張り切ってた。
と言っても、その彼氏とは1週間しか付き合ってないんだけどね…。
『絶対カッコイイ彼氏つくる!』
「張り切るのはいいけど、恥ずかしいから大声出さないでくださ~い。」
*
いちいち私に突っ込んでくるのは、幼なじみの男の子。
“隆志”
隆志とは小学校からずっと一緒。
私の、唯一の男友達。
家が近いわけでも、親同士仲がいいわけでもない。
でもいつのまにか仲良くなって、何でも話せる仲。
私と仲良しの女友達はみんな頭が良くて、この学校を受けるのは私だけだったから、隆志と一緒に行動してた。
ちなみにこの高校は、市内で1番バカな学校…。
*
『それでは、学科別に見学してください。』
説明会が終わり、やっと見学することができる。
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