第1話 (出会い

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当時の私は、本当にバカだった。 失礼きまわりない…。 「ヒドイこと言うなよ。もう1つあるんだからおとなしくしてなさい。」 『はぁ~い。』 私は頑固でワガママだけど、隆志の言うことは素直に聞けた。 お兄ちゃん的存在…ってわけでもないけど、たぶん隆志には嫌われたくなかったのかな。 * 2年生が必死で説明してる中、ボーっとしながら、話が右から左へ抜けていく感じで聞いてた。 …眠いなぁ。 正直、説明を聞いてもよくわからない。 やってみても、あまり興味がわかない。 そして、2つ目の実習。 もうすぐ帰れる! すでにカッコイイ人探しは諦めてたり。 …でも、こっちの実習は案外楽しい。 先生に教えてもらいながら、けっこう熱心にやってた。 「山岸、ちょっとこっち手伝ってくれ。」 私と隆志に教えてた先生が、誰かに手招きをしてる。 隆志はかなりてこずってたもんね。
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