第2話 (出会い

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バレてる!? 『なんでわかんの!?』 「めっちゃ顔真っ赤だったよ?」 …やっぱり? “山岸”にもバレてたかな…? 『だって…めちゃくちゃ好みだったんだもん。』 下を向き、ひっぱる力を弱めた。 「良かったじゃん。また会えたらいいね。」 * 隆志とは、2年の時に少しだけ付き合ってた。 『アドレスとか聞けばよかったぁ~!!』 「んな余裕なかったじゃん。」 さすが隆志。 的確に図星をつかれて、少し落ち込む。 『まぁ…そうだけど…。』 しょんぼりした合図に、隆志の背中におでこをつける。 「この高校入ればまた会えるって!」 『うん…そだね。』 隆志は優しい。 どれだけ意地悪を言っても、私が落ち込んだフリをすると励ましてくれる。
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