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翌日の日曜は、地元で映画とショッピングモールを楽しむ為に、俺たちは夕刻に観光地を出発して往路を辿る。
約3時間掛けて地元に辿り着いた時は、20時を過ぎていた。
助手席では、彼女がスヤスヤと寝息を立てている。
あれだけはしゃいでいたら、流石に疲れるだろう。
一人運転に没頭している俺はあまりにも暇で、信号待ちをしている間に、彼女の幸せそうな寝顔を隠し撮りしてやった。
コレ見せたら絶対激怒するなー!
そんなことをしているうちに無事、地元に辿り着いた。
取り敢えず、待ち合わせのコンビニまで戻って来た俺は、彼女を起こさないようにそっとドアを開け外に出た。
ジーンズのポケットからタバコとジッポを取り出し、夜風を避けるように少し前屈みになりながら火を点ける。
タバコの煙を何度目かに肺へ吸い込んだその時、俺のケータイが電話の着信音を発した。
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