誕生日と消えゆく命

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『俺、もうすぐ誕生日!』 『そうなんだ!何日?』 『21日!』 『21日に21歳かぁ!てか、明後日じゃん!?』 『うん!やっとミユさんの歳に少しだけ近づけるよー』 『うーん、確かに歳の差は1歳縮まるケド…微妙だな』 『なんで?俺は少しでもミユさんに近づいてオトナの頼れる男になりたいもん』 『ありがとう。そんな風に思ってくれてるんだ。じゃあ私はこれ以上歳とらないで待ってるし?』 『アハハ!待っててー!』 彼女との楽しいメールのやり取りに、いつもどうでも良かった誕生日が待ち遠しくなる。 その日の夜だった。 彼女から初めての電話が掛かってきたのは…。
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