誕生日と消えゆく命

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「……?ミユさん?」 急に無言になってしまった彼女に問い掛けた。 「…えっ?あ…」 「もしかして…ミユさん困ってる?」 「あっ、ごめんね…」 「俺じゃ、頼りない?」 「…違うの。あまりにも嬉しくて言葉が出なかった…」 暫しの沈黙の後、彼女がゆっくり答えた。 「えっ?それって付き合ってくれるってこと?」 「…今ね、数十秒の間に頭の中でめちゃくちゃ葛藤してた。私と付き合ったりしたらヒカルくんの今を壊しちゃうんじゃないかって。けど…今の私からヒカルくんの存在が消えたらって思ったら、目の前が真っ暗になったんだ。こんな私でごめんね。けど、ヒカルくんと一緒にいたい」 彼女は途切れ途切れに、そして彼女なりの素直な思いを絞りだすように、切なげに語ってくれた。
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