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キャプテンを待つ間グラウンドを眺めていた時、遠くに瞬が映った。
「何だその球は!ちゃんとやれ!」
「はい!すいません!」
ふふ…怒られてる。
瞬が野球をしているのを見るのも久しぶりだな。
あの試合から壁相手にしか投げ込みしてなかった。
落ち込んでどうなることかと思ったけど、あの様子じゃ心配なさそうね。
久しぶりに見る瞬の野球をする姿につい見とれてしまった。
やっぱ…
好きだなあ…
「広瀬さん。つれて来たよ。」
透馬君の声に振り向くと 細くて、でもがっちりした体系をした人が立っていた。
あたしが黙っていると透馬君がわかんないの?って顔して言ってきた。
「ほら、キャプテンだよキャプテン!」
…あ!
『は、初めまして!
広瀬美來って言います!
ま、マネージャー希望で来ました!』
思いっきり頭を下げて挨拶した。
けれどキャプテンからの返事はない。
ぇえ、やっぱ無理?
恐る恐る顔を上げてみた。
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