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『ねぇ、相沢君聞いてるの?』
あれ?彼女は誰だろう?そもそも僕は誰なんだ?
昨日まで自分は何をしていたのかさえ記憶がなくなってる。
『ねぇ、相沢君ってば早く攻撃しなきゃやられちゃうよ?』
彼女の言葉でふと、前を見ると僕の前に巨大牙を持ったカエルが迫っている。 そのままカエルは僕の前で口を広げると......
『あ~あ、相沢君やられちゃってるじゃんか。』
『仕方ないだろ。だいたい僕のゲームを記憶端末消去の設定になんて一体いつしたんだよ?』
隣から良く知った幼なじみの声。見慣れた部屋には最近、出た体験型RPGゲーム。全く記憶端末消去設定なんてとんでもない事をするなぁ。
今の時代みんながみんな脳内にマイクロチップを入れて一昔前の携帯電話みたいに全てを記憶しているのにそれを消去設定にするだなんてできるハズがないじゃないか。
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