鬼の継母

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母が居なくなってから二年位いは、私と父二人だけの生活を送っていました、そして私が9歳になった頃父が再婚しました、ここから私の悪夢が始まりました、ある日私が学校から帰ると普段は、仕事で家にはいないはずの父が居たのです、そして私が玄関の戸を開けて中へ入ると茶の間から父と知らない女性の笑い声が聞こえてきたのです、私は、父達の声がする茶の間に行き、お父さん只今と言うと、父は、お帰りと言い話しが有るからここえ座りなさいと言ったのです、私は、父の隣に座り、父と向かい合わせで座っている女性を見つめると、その女性は、笑みを浮かべながら初めまして月島恭子です、と私に言ったのです、すると父が実は、父さんこの恭子さんと結婚するから由美子にお母さんが出来るんだよ、と言いました、すると恭子さんは、これからは、三人仲良く、楽しく暮らしましょうねと言いました、そして父も良かったな由美子こんな優しい母さんが出来てと、笑いながら言いました、私も苦笑いをして自分の部屋へ行き新しいお母さんの事を色々と考えながら上手くやって行けるかな~と思いました、そして少しの間三人で平穏な暮らしが続いたのです、この頃には、私も何の抵抗も無く継母をお母さんと呼ぶようになっていました、それから数日が経ち父が仕事で遠くへ出張することになりお盆とお正月しか家に帰らなくなり、私とお母さんの二人だけの生活が始まり、最初は、とても優しかった母もこの頃には、ストレスが溜まり私に対する態度や言葉使いも荒々しくなり継母の本性を剥き出しにしてきて、些細な事にも暴言を浴びせられ怒られる事が日常茶飯事になりました、また継母の顔つきや仕草も恐ろしい鬼のようになり、昼間からお酒を飲んだり、くわえ煙草で家中を歩き廻ったりと本当に、見るからに恐ろしい継母に豹変したのです、いや豹変じゃなく元々の性格、本性を表にしただけの事です、そして私も継母を甘く見て1線を引き、口答えや反抗、継母の気に障るような事を繰り返しているうちに、継母から地獄の折檻を受ける事になったのです、続く
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