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ドン!
練習終わって部員が帰り、静かなグラウンドに響く一定のリズム。
それはボールが弾ける音だ。
「はぁ…はぁ…」
暗くなった空の下に1つの影が息を切らしながら黙々とボールを蹴っていた。
「…まだ…まだ足りないッ!」
その勢いは止まることなく、野球に使われるバックネットに向かって蹴り続ける。
絶対に負けるものか…。
強くなってやる…。
この思いを胸に、ひたすら自主トレに打ち込む少年。
彼はまだ…これから先起こること知らなかった。
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