行間Ⅰ

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ドン! 練習終わって部員が帰り、静かなグラウンドに響く一定のリズム。 それはボールが弾ける音だ。 「はぁ…はぁ…」 暗くなった空の下に1つの影が息を切らしながら黙々とボールを蹴っていた。 「…まだ…まだ足りないッ!」 その勢いは止まることなく、野球に使われるバックネットに向かって蹴り続ける。 絶対に負けるものか…。 強くなってやる…。 この思いを胸に、ひたすら自主トレに打ち込む少年。 彼はまだ…これから先起こること知らなかった。
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