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ピピピピ、ピピピピ
『うぅっ……ふぅ…』
また 今日も、寒くて眠たい朝が来た……
二段ベッドの下の段では、今日も朝寝坊をしようと布団にくるまる妹が居る。
私は上の段で、毎朝 妹のアラームに起こしてもらう………と 言うか、妹のアラームしか私を起こす術(すべ)はない。
私はアラームをかけていないのだ……なぜなら…
私は思う………夜遅くバイトを終えて帰った体を、無理矢理 風呂場へ持ってってやり やっとのことで入れた布団の中で
何故明日のことなど考えねばならんのだ!!
『…………結局めんどいだけなんだよね…』と1人ぼやいていた………
『香奈~!、美雨~!遅刻しても知らんからね~!!!』
とりあえず顔だけ洗ってスッキリしていたらリビングの方から毎朝よく聞く母のフレーズが…
まだまだ眠気が覚めない私は朝食をいただきに行くことにした……一方、妹は全く起きる気配もなく『ムニャムニャ』と気持ち良さげな眠りを見せ付けてくる…
私は妹に『アンタは笑顔とか泣き顔より寝顔が一番可愛いと思うよ……うん』と本音を呟きリビングへ……
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