メイドが家にやってきた！

第三章 非日常な日常

バイトが終わり家に帰ると、もう夕飯の支度が出来ていた。
｢お帰りなさいませ、ご主人様。｣
｢あ、ああ。ただいま｣
僕はそう言って靴を脱ぎ、部屋へ上がる。

｢ご主人様、先に夕食にいたしますか？それともお風呂に入られますか？｣
｢お風呂に入るよ。｣
僕はそう答える。
｢では、お背中お流しいたします。｣
｢い、いいよ…｣
｢いいえ、メイドたるもの常にご主人様のお世話をすることが義務でございます。｣
こうして、僕は香澄に背中を洗ってもらうことになった。

｢ご主人様、ずいぶん汗をかかれてますね。お仕事お疲れ様です。｣
｢あ、ああ…｣
僕はそう言いつつも、
(この汗の半分以上は君のせいだよ！)
心の中でこう叫んだ。