第一章 恩返しメイド・香澄

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僕も高校卒業までは一緒に暮らしていたが、自立心を持つため、姉が大家を勤めるこのアパートに学生生活とバイトを両立させながら一人暮らしている。 そんな気ままな生活を送っていたある日の昼下がり、突然部屋のチャイムが鳴った。 「なんだ?また由衣のやつ僕の部屋に遊びに来たのかな?」 僕は度々部屋に来る妹の由衣かと思いドアを開けた。 「………!」 僕は絶句した。 ドアの前に立っていたのは、メイド服を着たひとりの女の子だったからである。
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