第六章 由衣と初音

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「ねえ、お兄ちゃん。香澄ちゃんのことどう思ってる?」 一緒に湯舟につかりながら由衣が僕に言う。 「そ、それはどういう意味かな?」 「やだぁ、変な誤解しないでよ。ただ、香澄ちゃんが来てからの率直な感想よ。」 あぶない、またしても墓穴を掘りそうになった。 僕は冷静なふりをして言った。 「ま、まあ、彼女が来て助かる部分も多いけどさ…何て言うか…その、こっ恥ずかしいって言うか…」 「アハハ、お兄ちゃんやっぱり恥ずかしいんだ♪」 「そ、そりゃそうだろ!いきなり女の子と共同生活なんて…」 「アハハハッ!」 「わ、笑うなよ…」
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