12623人が本棚に入れています
本棚に追加
/135ページ
・・・・。
「災難ね、シャオくん」
「・・・ええ」
「しかも、死体が一体・・・・。大変ね」
「・・・ええ」
「じゃあ、ちょっと失礼」
ヒナタはフロントガラスの大破した車に近づき、死体があるであろう所を見た。
「・・・派手に、やったわね。首が引き裂かれてるじゃない。あと、腹部も・・・・あらあら、腸やら胃やらが飛び出てる」
「いちいち言わなくても結構です」
既に想像済みだ。
公久は死体の方には近づかないで、車のドアを開けた。すると、伊緒理が自分の服で手に付いている血を拭き取っていた。
「・・・あ」
「・・・伊緒理さん、外へ出いただけませんか」
その時の伊緒理の顔が、ヤバイと言いたげな表情だったので、おかしく思えた。
最初のコメントを投稿しよう!