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葵 「怒鳴らないで下さい。
課長の友達がきます。」
本当に来るんじゃないかとヒヤヒヤした。
こんな所を誰にも見られたくない。
寛史 「怒鳴られる方が悪いんだろうが。」
葵 「私は悪くありません。」
寛史 「仮病使うのが悪くないのか?」
葵 「それは今の話とは関係ないと思います。
でもついでに言わせてもらいます。
課長は心配だとメールをくれました。
本当に心配してくれたんですか?
私なら電話します。
心配だから声を聞いた方が安心できます。
その場に奥さんがいて電話できないなら適当に用事を見つけて外に言って電話をできたはずです。
それに少しだけでも会って元気づけようとします。
でも課長はそうしなかった。
理由は課長が奥さんと一緒にいたかったのと怪しまれないため。」
私がここまで話すと課長の手が拳に変わりブルブルと震えて殴られると思った。
寛史 「くそっ。」
私は課長の声と共に顔を横に曲げた。
グラスの割れた音に驚き体がビクッとなった。
課長は殴る変わりにいつの間にか空になってた2杯目のウーロン茶のグラスを壁に向かって投げた後だった。
グラスは見事に粉々になって割れた。
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