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1時間目の授業中のこと…
今まで自己学習をしてきたけど、黎明学園のレベルの高さが半端ない。
先生達は俺の事情を知っているため、特に何も言われずに済んだ。
だが…授業の終わり際に…
水瀬
『秋也くん。独学じゃ厳しいだろうから、莉奈ちゃん…出来れば教えてあげてくれる?』
とか言い出す水瀬先生…。
俺は休み時間は逃げようと思ってたんだけどさ…。
莉奈と呼ばれた女の子は、指名されて少し驚いていたが、笑顔で返事をしていたが…。
俺は一体どうすりゃ良いんだ…。
絶対に何も出来ずに拒絶して、相手を困らせるか、傷付けることにしかならない筈だ。
やっぱり逃げるべきか…?
そんな事を考えていると、授業終了の鐘が鳴り…
俺は逃げるために席を立とうとした。
智紗
『おっと!!逃がさないよ。』
しまった…
隣に智紗がいるの忘れてた!
しかも羽交い締めにされて動けない…。
智紗
『あはは。アキ…残念だけど、私達は昨日からキミの面倒を宜しくって頼まれてるんだ。』
智紗に捕まった俺の周りには、他の生徒達が取り囲む。
最悪だ…
もう逃げ道は残っていない…。
智紗
『という訳で、アキを捕まえておくから、みんな自己紹介どうぞ。』
なにっ!!
たったそれだけのために俺は智紗に捕獲されたのか?
秋也
『ち…智紗!!逃げないから手を離してくれ。』
智紗
『う~ん…逃げ道も無いし、まぁいっか。』
こうして俺は智紗の羽交い締めから解放され、みんなの自己紹介を聞いて名前と顔を覚えていった。
てか…
みんな近くまで来すぎだよ…。
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