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『アキ、本当にごめんな。』
『お婆ちゃんによろしく言っておいてね。』
空港で俺で父さんと母さんの見送りをしていた。
これで何度目の引越しなんだろうな…。
今日両親は海外へと引っ越していく。
そして俺は一人日本に残る。
もうこれ以上両親に着いて行くのはムリだ。
いい加減学生としてまともに学校へ行きたい。
俺は度重なる引越しのせいで小学校と中学校をまともに通えていない。
それに友達もいない…
そんな俺を可哀相に思ったのか、婆ちゃんが「うちの学園に来ないか?」と誘ってくれたんだ。
だから今回の引越しは父さん達には着いて行かずに、婆ちゃんが理事長を務める『黎明(れいめい)学園』で高校生活を満喫することにした。
『あぁ、気をつけてな。』
そして…
俺がそう言ったあと、父さん達は踵を返してすぐに搭乗口へ向かっていく。
両親の姿が見えなくなったあと、俺もバスターミナルへ向かい、婆ちゃんの住む浅ヶ谷町へと向かった。
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