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「弱い者には、興味などない」 感情のない顔のまま呟き、完全に気を失っている螺春を無視する形で通り過ぎると、薄暗い広間から外へと向かう。 ゆるりと広間の出口に向かった郁香は、立ち去る間際にポツリと小声で言った。 「私の妹であるのなら……もっと強くなれ」 この言葉を最後に、広間は音を失った。 ある日に起きた……惨劇である。 ‐つづく‐
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