499人が本棚に入れています
本棚に追加
「そろそろ、始めてもいいか?」
……あによ?。
ふてぶてしい顔して言ったのは、私に果たし状なんかを突き付けて来た張本人。
確か……えぇとぉ……。
「名前なんて言うんだっけ?」
ヘンタイだって事だけは覚えてるんだけど……名前がねぇ……?。
「佐久間重信だ!」
大男――佐久間重信は、頭から湯気が出そうな勢いで怒鳴って見せた。
ふん、心が狭いな。
私は、相手に名前を忘れられていたぐらいで、そんなに怒ったりはしないぞ!。
少なくとも宏和くんはやらないね!。
そう考えると……やっぱり私の恋人は人間が出来てる!。
心が広いし、優しいし?。
最初のコメントを投稿しよう!