第一章・ぴろちゃんとの出会い

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      ◆宏和◆  『僕』こと――  高梨宏和は (たかなし・ひろかず)  今春から東京の高校に通う為、空気がおいしいぐらいしか取り柄のない、ものすごーい田舎からやって来たばかりの田舎者だ。  山と畑とたんぼしかない秘境の奥地から、電車に揺られて数時間。  そこには、テレビでしか見た事のない様な、高い建物ばっかりな、物凄い大都会があった。  初めて見た時は、ついビックリして三十秒は高いビルを見てた……だって、視界に収まらないんだよ?、ビルが!。  田舎者でも、ビルぐらいは見た事があった僕だけど……こんなアホ見たいに高いビルは生まれて初めてだった。  世の中って言うのは、本当になんでもアリなんだなぁ……そんな事を思った。
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