第一章・ぴろちゃんとの出会い

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 山の中でしか生活した事のない僕にとって、東京での暮らしは驚きの連続だった。  信じられない長さの電車や、物凄くいっぱい止まるバス停(僕の実家近くのバス停は、半日に一台しかバスが止まらない)に、  毎日がお祭り状態の人混み。  全部が全部、僕的『常識』をぶっちぎっていた。  都会って、本当になんでもアリなんだなぁ……僕の常識なんかゼンゼンないし。  ――けどね?。  都会に来て一番ビックリしたのは、ビルとか電車とか、そう言うのじゃなかった。  僕が一番ビックリしたのは……なんのかんの言っても、やっぱり『ぴろちゃん』。  これがダントツで一番!。  ぴろちゃんと言うのは、僕がこの大都会で初めて友達になった女の子。
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