第一章・ぴろちゃんとの出会い

7/32

499人が本棚に入れています
本棚に追加
/637ページ
「ひゅう……しゅうぅぅ……」  中原荘の玄関から見て右側にある庭の方から妙な声が聞こえて……。 「?、なんだろ?」  僕は、ちょっとした好奇心から妙な音がする方向に向かった。  そこで気付いた。  それは『音』じゃなくて『声』だった事に。  あとで聞いた話だと、それは精神統一の為に行う呼吸法の一つだとか。  本来ある筋力を完全に発揮するのには、精神のバランスが重要なんだそうだ。  ……僕にはよく分からない世界だ。  そのあと、ぴろちゃんはチシと言う構えを取ったあと、イエマフンゾンと言う動きを披露してくれた。  僕には単に踊っている様にしか見えなかったんだけど  ……健康を促進してくれる体操てもある反面、実用的に使える拳法の一つらしい。
/637ページ

最初のコメントを投稿しよう!

499人が本棚に入れています
本棚に追加