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ぴろちゃんが言うに――。
『これで人が殺せる』
――とかなんとか。
……物騒な話だけど、ビックリだね。
拳法の『け』の字も知らない僕は、取り敢えず『ふ~ん』って頷いた。
正直、よく分からないしねぇ……。
それに、拳法とかそーゆーのに興味もないし……うーん。
拳法って、相手がいないと単なる踊りにしか見えないモンなのかなぁ……。
そんな事を思いつつ、僕はぴろちゃんの姿を見ていた時だった。
「ねぇ?、アナタもやって見ない?」
「……え?」
なんのけなしに言って来たぴろちゃんの申し出に、僕は思わずポカンとなった。
「いっいいよ。
そう言うのは、今までゼンゼンやった事ないし」
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