第一章・ぴろちゃんとの出会い

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 ぴろちゃんが言うに――。 『これで人が殺せる』  ――とかなんとか。  ……物騒な話だけど、ビックリだね。  拳法の『け』の字も知らない僕は、取り敢えず『ふ~ん』って頷いた。  正直、よく分からないしねぇ……。  それに、拳法とかそーゆーのに興味もないし……うーん。  拳法って、相手がいないと単なる踊りにしか見えないモンなのかなぁ……。  そんな事を思いつつ、僕はぴろちゃんの姿を見ていた時だった。 「ねぇ?、アナタもやって見ない?」 「……え?」  なんのけなしに言って来たぴろちゃんの申し出に、僕は思わずポカンとなった。 「いっいいよ。  そう言うのは、今までゼンゼンやった事ないし」
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