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僕はいつになく真剣な顔をして(せめて雰囲気だけでもソレっぽくしようと思って)真正面に軽く立っていたぴろちゃんに向かってパンチを放った。
……少し手加減して。
いや、だって……さ?。
相手は女の子だし、もし当たったら痛いし?。
けれど、手加減なんかゼンゼンいらない事を、僕はすぐに知った。
真正面のぴろちゃんはすぅ……と真後ろにゆったり後退して僕のパンチをかわす。
ものすごーく簡単に避けてた。
顔とかゼンゼン変わってない。
「あれ?、何かしたのかな?」
にっこり笑顔のまんまで言うぴろちゃん。
顔は可愛いまんまだけど、なんだかすごーく憎たらしい。
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