第一章・ぴろちゃんとの出会い

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 僕はいつになく真剣な顔をして(せめて雰囲気だけでもソレっぽくしようと思って)真正面に軽く立っていたぴろちゃんに向かってパンチを放った。  ……少し手加減して。  いや、だって……さ?。  相手は女の子だし、もし当たったら痛いし?。  けれど、手加減なんかゼンゼンいらない事を、僕はすぐに知った。  真正面のぴろちゃんはすぅ……と真後ろにゆったり後退して僕のパンチをかわす。  ものすごーく簡単に避けてた。  顔とかゼンゼン変わってない。 「あれ?、何かしたのかな?」  にっこり笑顔のまんまで言うぴろちゃん。  顔は可愛いまんまだけど、なんだかすごーく憎たらしい。
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