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「……ぜぇぜぇ……はぁはぁ……」
「だらしないなぁ……それでも男の子?」
ぴろちゃんは両手を腰に当て、眉間にしわを寄せつつ、右目を半眼にして呆れる。
なんか、本気で呆れてる……そんな顔だ。
もう、完全にバカにされてる感じだけど……ぜぇぜぇ……だって、本気でやっても当たらないんだから仕方ないじゃないか!。
僕は拳法はおろか、喧嘩とかだってそんなにやった事がないんだから。
けれど、少し意地になってた僕は、せめて一矢報いようと必死になってぴろちゃんに右ストレートを放つ。
……その時だった――。
運命のいたずらが起こったのは……。
ひゅう……
僕が右ストレートを放ったと同時に、春風が舞い上がった……瞬間!。
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