第一章・ぴろちゃんとの出会い

17/32

499人が本棚に入れています
本棚に追加
/637ページ
「……ぜぇぜぇ……はぁはぁ……」 「だらしないなぁ……それでも男の子?」  ぴろちゃんは両手を腰に当て、眉間にしわを寄せつつ、右目を半眼にして呆れる。  なんか、本気で呆れてる……そんな顔だ。  もう、完全にバカにされてる感じだけど……ぜぇぜぇ……だって、本気でやっても当たらないんだから仕方ないじゃないか!。  僕は拳法はおろか、喧嘩とかだってそんなにやった事がないんだから。  けれど、少し意地になってた僕は、せめて一矢報いようと必死になってぴろちゃんに右ストレートを放つ。  ……その時だった――。  運命のいたずらが起こったのは……。  ひゅう……  僕が右ストレートを放ったと同時に、春風が舞い上がった……瞬間!。
/637ページ

最初のコメントを投稿しよう!

499人が本棚に入れています
本棚に追加