第一章・ぴろちゃんとの出会い

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「――っ!」  庭の近くに置いてあった新聞の折り込み広告が春風に飛ばされ……不運にもぴろちゃんの真ん前にやって来た  ……と、そこで僕の右拳が広告の真後ろに隠れる形で現れて――。  ペチンッ!  ――と、ぴろちゃんの右頬に当たる。  ちなみに、僕的に途中で止めるつもりのストレートだ。  だから『ばきぃ!』とか『どかぁっ!』……って音は出ないぞ。  だからして、決して僕の右ストレートが弱いから『ぺちんっ!』とかゆー、貧弱な効果音になったわけじゃない……ないんだ!。 (↑微妙に言い訳がましい)  広告が飛んで来た時に、腕の力を弱めた僕だけど……どーせ当たらないだろうと思い、取り敢えず腕を振り抜いた。
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