第一章・ぴろちゃんとの出会い

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 そしたら――。 「……当たった」  僕は少し驚いた。  それはカンペキ実力じゃない。  偶然、近くにあった新聞の広告―― (あとで聞いたら、その日は廃品回収の日で、新聞をまとめて置いたらしいんだけど、一束だけ紐で結ぶのを忘れてたらしい)  ――が、飛んで来たからこそ当てる事が出来ただけの話し!。  けれど、今の今まで何回もパンチを出したのにカスリもしなかったからさ?。  なんか、嬉しかったワケだよ?。 「やった! 当たった!」  ラッキーもいいトコだけど、すっかり舞い上がる僕。  いや……取り敢えず『当たった』と言う事にしとけば、なんか一応、格好がつくかな……とか、この時の僕は思ったワケだよ。  実際、すごーくカッコ悪いんだけどさ……。
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