第一章・ぴろちゃんとの出会い

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「どうしたの?」 「なんでもない。  大した事じゃないよ。  ――ただ……ちょっと疲れたなぁ……って」  ――疲れる?。  見るかぎり、息一つ乱してない。  僕なんか思い切り肩で息をしてるのに。  この時の僕は分からなかった。  ぴろちゃんが言う『疲れた』と言う意味が、どんな物を差していたのかを。  ぴろちゃんは、色々と込み入った事情があって日本に来ている……らしい。  この辺は、あんまり聞いていないから良く分からない……ただ、ぴろちゃんは自分の家族とかの話をしたくない様子だし、  その辺が日本に来る理由にもなっている見たいだ。  けれど、僕はあまり聞かない様にしている。
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