第二章 螺春は日本に向かう

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 元々は、中原さんに教えてもらった物だ。  私がまだ三つだった頃、中原さんが―― 『日本に来た時の為に』  ――と、教えてくれた事が始まりで  ……以後、中原さんとは日本語でしか、まともな会話をした覚えがない。  その他、母には日本人の知り合いが数人おり、中には中国語が苦手と言う人もいた為、  基本的には広東語しか話す事が出来ない母の通訳をしているうちに、自然と話せるようになった。  今では当然の様に日本語を話す事が出来る。  発音的にも問題はない……とは、中原さんの言葉だ。  こんな所にも借りがあった事を思い知らされる。  ともかく、中原さんには様々な部分で、多岐に渡って全体的に助けられた。
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