第二章 螺春は日本に向かう

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 だから――思う。  思えてならない。  これは運命なのだ――と。  私にとっては異国の地――日本で最初に友達となり、産まれて初めての恋人になる彼。  高梨宏和くん……。  彼とは学校はおろか住まいも一緒だ。  これからは、何かと顔を合わせる機会も多くなるだろう。  つい最近、東京へと上京して来たばかりと言う宏和くん。  お互い、新天地でのスタートとなる。  仲良く力を合わせて頑張りたい。  日本の事は良く分からないので、彼には思わぬ場面で迷惑をかけるかも知れないが  ……宏和くんは優しそうな人柄が顔に滲み出ているぐらいの人間だ。  きっと大丈夫だろう。
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