第三章 祝・御入学

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 この十組と言うクラスは、宏和を代表例とする運動特待生ではない、正真正銘ホントのバカもいる。  テストでは学年ビリ周辺をクラス全員が、あたかも競い合う様にして独占出来るだろう、個性豊かな特徴のあるクラスだ。  校内を代表する不真面目集団と述べても、決して過言ではない。  逆に言うのなら、それだけ柔軟な性質の人間が多いと言うワケだ。  幸か不幸か?、個性のある組へと入ってしまった宏和は、螺春と一緒に教室へと入り、それぞれ別の机に座る。  そこで気付いた。  現在、取り敢えずの席順として五十音順の名前順になっている席に座ると、ちょうど隣の席になる事に。  高梨宏和……で『た』。  碧螺春(ピロチュン)……で『ひ』。
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