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互いに五十音でも、そこそこ近い所にあり、男女が対になって机が並んでいる関係から、これまた偶然席が隣になったりする。
「ぐ、偶然も、ここまで来ると……なんか、人為的な物を感じるね……」
まぁ、お約束ですから。
「別にイイんじゃないかな?。
私は宏和くんの隣で、逆に安心したよ」
螺春は素直に隣同士だった事を喜んでいた。
そんな中――。
「――よぉ、こんちわ!」
……なぁ~んて声が、二人の耳元に転がって来る。
その先にいたのは、見たこともないヤサ男だ。
恐らく、ここの制服を着ているんだから、同級生なのだろう。
余談だが、寿高校の制服は紺のブレザーに同色のスラックス。
ネクタイは学年によって異なり、一学年は赤いネクタイを付けている。
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