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「――ええ。
子供の頃から使ってましたから」
「へぇ……どおりで上手いワケだ。
名前を聞かなきゃ日本人だと思うぜ?」
「ありがとうございます」
少し感心する形で言う雄太に、螺春はこれまた素直にお礼を言っていた。
その直後の事だった。
「それより……二人はデキてるのか?」
この言葉に宏和は『ぶっ!』と口から息を飛ばす。
ついでに少しツバが出た。
「うわっ! いきなり何すんだよ、ばっちい!」
「そっちがいきなり変なコト聞いて来るからじゃないか!」
少しツバが掛かって、眉間にしわを寄せていた雄太に、宏和は真っ赤な顔して声を返した。
「なんだよ?、恋人同士かどうかを聞く事の、どこが『変な事」なんだ?」
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