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宏和の言葉に、雄太は更に眉をよじって口を動かした時――。
「私もそう思います。別に隠す事ではありませんしね？」
螺春はニッコリ笑顔でこんな事を言う。
宏和の顔が思い切り強ばった。
別に螺春と付き合っているのがイヤってワケじゃない。
付き合うキッカケは今でも不本意だけど、恋人同士になれた幸運だけは純粋に嬉しいと言う事が出来る。
けど……それを、初日から初対面の同級生に自分からわざわざ宣言したいとは、やっぱり思わないワケで……。
根本的に宏和は目立つのが苦手だ……だからして、自分からクラスの名物的な存在になどなりたくはない。
しかも螺春は、クラスはおろか学校レベルの有名人になりかねない。
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