第三章 祝・御入学

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 可愛くキュートで萌え系の顔をしているのに――その実、ある一派の拳法を習得していて、  そこらのチンピラに襲われても、百人いたって大丈夫な物置ばりの強さを誇る美少女だったりする。  だからして、学園的有名人になる可能性激高の彼氏は、やっぱり晒し者……いや、有名になるワケとなる。  ……が、だ。 「私は、方便になるウソは吐いても、隠し事になるウソは言いたくないの」  なぁ~んて事を、胸張って堂々と語った螺春は、目前の雄太にやっぱり堂々とした態度で答えた。 「私達は付き合ってます。  相思相愛でずっと一緒♪ 家も一緒で、クラスも一緒のラブラブカップルなのですっ!」  なかなかマジメな顔して言えない台詞を、ふつーに真顔で言っていた。
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