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「……そ、そうなんだ……はは」
あまりに堂々とした螺春の言い草に、雄太も思わず呆気に取られた。
ついでに、少し茶化してやろうかと思ったのだが、バカバカしくなったのでやめた。
「まぁ……仲がいいって言うのはいいって事にしとくか……んで?、二人は何処から来たんだ?」
雄太は話の内容を変える事にした。
……彼女ナシだった彼には、多少虚しくなるからだ。
「僕は、長野の方から」
「へぇ、長野か。
そりゃまたずいぶん遠いトコから――」
「私は、華南の方から」
「……もっと遠いのがいたな」
雄太は苦笑した。
「オレは元々ココの人間でな?。
――ああ、土地勘とか分からないんだったら言ってくれ。
同じクラスになったよしみだ。
そこらの面倒は見てやるぜ?」
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