第三章 祝・御入学

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「……そ、そうなんだ……はは」  あまりに堂々とした螺春の言い草に、雄太も思わず呆気に取られた。  ついでに、少し茶化してやろうかと思ったのだが、バカバカしくなったのでやめた。 「まぁ……仲がいいって言うのはいいって事にしとくか……んで?、二人は何処から来たんだ?」  雄太は話の内容を変える事にした。  ……彼女ナシだった彼には、多少虚しくなるからだ。 「僕は、長野の方から」 「へぇ、長野か。  そりゃまたずいぶん遠いトコから――」 「私は、華南の方から」 「……もっと遠いのがいたな」  雄太は苦笑した。 「オレは元々ココの人間でな?。  ――ああ、土地勘とか分からないんだったら言ってくれ。  同じクラスになったよしみだ。  そこらの面倒は見てやるぜ?」
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