第三章 祝・御入学

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 ニッ!――と、快活な笑みを作って雄太は言う。  見た目は単なるヤサ男だが、どうやら性格はそんなに悪くはない模様だ。  だからか?、宏和は雄太に好感を持つ。  螺春も友好的な笑みを作って、雄太の申し出に頷きを返していた。  ……その時だった。 「――ケッ!。  入学して早々、そんな話しか出来ないのかよ」  などと言う声が、角々しく聞こえて来た。  雄太を含む三人から見て、右斜めの位置に座る、実にガタイの良い男だった。 「……なんだよ?、文句あんのか?」  声を耳にして、雄太はすこぶる迅速に反応して見せる。  意外と短気なのかも知れない。
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