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ニッ!――と、快活な笑みを作って雄太は言う。
見た目は単なるヤサ男だが、どうやら性格はそんなに悪くはない模様だ。
だからか?、宏和は雄太に好感を持つ。
螺春も友好的な笑みを作って、雄太の申し出に頷きを返していた。
……その時だった。
「――ケッ!。
入学して早々、そんな話しか出来ないのかよ」
などと言う声が、角々しく聞こえて来た。
雄太を含む三人から見て、右斜めの位置に座る、実にガタイの良い男だった。
「……なんだよ?、文句あんのか?」
声を耳にして、雄太はすこぶる迅速に反応して見せる。
意外と短気なのかも知れない。
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