第三章 祝・御入学

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 身長190センチ近くある彼は、ラグビー部の特待生として入って来た人物だった。  ……が、本当は応援団部に入部したらしい。 (↑つか、こんな部があるらしい)  特待生として入った以上……応援団に入団する事は出来ないが、  心情的には硬派なガクランとかを着て(それが格好良いと自分では思っていて)青春時代を熱く、暑苦しく生きる、時代の最先端  ……の、180度ラインをアクセル全開でブッチ切る、アツイ(むさい)男だった。  名前は佐久間重伸。 (↑さくま・しげのぶ)  硬派にキメた以上、入学当初から彼女と一緒に教室へと入って来るヤツなど言語道断!。  しかも可愛くて小動物みたいに色々なトコが華奢で……なのに、胸元は意外とあって……?。  ――いや、イカン! 男たるもの、煩悩に翻弄されている様では人間初段!。 (↑……本当にコイツは硬派なんだろうか?)
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