第三章 祝・御入学

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「とっともかく! だ!。  キサマらの様な女にうつつをぬかす野郎とは口もききたくない。  今ならオレも黙ってこの場は引いてやろう……だが、歯向かう気なら――」  そこまで言うと、重伸は両手の拳をバキバキと鳴らして見せ……いかめしい顔を作って答えた。 「ただじゃあ……済まないからな?」 「どう、ただじゃ済まないのかな?」  刹那、重伸の言葉に素早く反応したのは螺春だった。  宏和へと確実に敵対の目を向けていた重伸を見て、螺春も少し腹が立っていた。  いや、かなりと言っても良い。  根本的に温厚な彼女だが……紳士的な態度を取る自分の彼氏を一方的に暴力で解決しようと考えた重伸にはカチンと来た様だ。
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