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焦った顔をしつつも、二人の間に入って見せた。
厳密に言うと螺春の前に立ち、彼女をガードする……そんな立ち回りだ。
それは体を張って彼女を守るヒーロー的なポジションであった。
……が。
「ひっこんでろボケがぁっ!」
宏和がヒーローをしていられたのは、たった三十秒ぐらいだった。
直後に、怒りで状況判断が出来なくなってた重伸に殴られてしまった。
バキィッッ!
三十秒のヒーローは簡単にぶん殴られて、アッサリ吹き飛び――。
がっしゃぁ~ん!
そのまま机とか椅子とか、そう言うのに体をぶつけて気絶する。
ヒーローは、テレビとかの様に格好よく敵を倒す事など出来なかった。
(↑……現実ってキビシイ)
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