第三章 祝・御入学

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 焦った顔をしつつも、二人の間に入って見せた。  厳密に言うと螺春の前に立ち、彼女をガードする……そんな立ち回りだ。  それは体を張って彼女を守るヒーロー的なポジションであった。  ……が。 「ひっこんでろボケがぁっ!」  宏和がヒーローをしていられたのは、たった三十秒ぐらいだった。  直後に、怒りで状況判断が出来なくなってた重伸に殴られてしまった。  バキィッッ!  三十秒のヒーローは簡単にぶん殴られて、アッサリ吹き飛び――。  がっしゃぁ~ん!  そのまま机とか椅子とか、そう言うのに体をぶつけて気絶する。  ヒーローは、テレビとかの様に格好よく敵を倒す事など出来なかった。 (↑……現実ってキビシイ)
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