第三章 祝・御入学

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 そして、ジャンプの最高点に差し掛かった所で体をひねり――軽く息を吸った。  果たして――。 「ぅおあたぁぁぁぁぁぁっ!」  ――螺春は空中で豪快に回し蹴りをして見せる。  回し蹴りだが、1メートル以上は飛んでいるので、螺春の蹴り足は重伸の頭にあった。  つまり空中回し蹴り。  『後旋飛腿』と言う技だ。  背の高い相手でも、特有の呼吸法で素早く動き、高く舞い上がり……  身長2メートルを超す大男の頭にだってピンポイントで回し蹴りを入れる、かなり派手な技だ。  また、蹴りを入れる一瞬前に、素早く息を吸い込んで闘気を上げ、一気に闘気を解放してから――  バキャァッ!  ――っと、ド派手に相手を蹴り抜く。
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