第四章・僕、私の新学期

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 なんだか無性にムカつく!。  ガチャッ!  少し不機嫌な顔を作っていた時、保健室の入り口が開いた。  開けたのは……あ、ぴろちゃん。 「宏和くん! 大丈夫?」  保健室のドアを開け、足早に近寄って来たぴろちゃんは、すごーく心配そうな顔をして僕へと言った。  うぅ……ホント、優しい。 「大丈夫だと思うよ。  傷とかもないし」  殴られた右の頬がちょっとだけ痛いけど……このぐらいなら、我慢出来ない程でもない。 「そ……そう。  よかったぁ……」  ぴろちゃんはとっても安心した顔で言う。  ゴメン……心配かけた見たいだね。  僕は苦笑しながらぴろちゃんへと謝ろうとした……んだけど、ぴろちゃんの方が早く僕へと声を出す。
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