第四章・僕、私の新学期

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「宏和くんの仇は、私がちゃんと取ったから」  ……ぴろちゃんはマジメな顔して、僕へと言っていた……仇?。  なんの話だろう?……こんな事を考えて、少しハテナ顔になっていた時、ぴろちゃんとほぼ一緒に入って来た竹塚君が僕へと言った。 「お前は気絶してたから分からなかったかも知れないが……あの後、お前を殴ったヤツが螺春ちゃんの飛び蹴り喰らってぶっ飛んでな?」  …………は?。  僕の口がポカンと開いた……とっ飛び蹴りですか?。 「なかなか格好良かったぜぇ……物凄い勢いで高く飛んでさ?、そのまんまヤツの頭に回し蹴りだ」  何かの曲芸ですか?。 「そんで、ヤツはさっきまでお前の隣のベッドでうんうん唸ってた筈なんだが  ……今、いないって事は、どっかの病院にでも運ばれたのか?」  病院送りにしたのね……。
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