第四章・僕、私の新学期

6/27

499人が本棚に入れています
本棚に追加
/637ページ
「……はぁ」  僕は吐息混じりだ。  入学初日だと言うのに……なんでこう、普通じゃないんだろう?。  げんなりした顔になっていた僕に、竹塚君はカラカラと豪快に笑って言う。 「しかしお前の彼女はスゲーな!。  オレ――なんか、ビックリしか出来ねえよ!。  こんな小さい体してんのに、あれだけの大男を飛び蹴り一発でKOだ。  普通は出来ないぜ?」  普通に出来たら困るよ。  感心する感じの竹塚君……僕的な意見では、考え方が少しズレてる気がする。  都会の人って、物の見方が僕の様な田舎者とはやっぱり違うのかなぁ……?。  だとしたら、僕は一生田舎者だな。  竹塚君みたいな態度なんか一生出来そうにない物。
/637ページ

最初のコメントを投稿しよう!

499人が本棚に入れています
本棚に追加