第四章・僕、私の新学期

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 身長158センチ(昨日の身体測定で分かった物だ)体重……は、教えてもらえなかったけど  やっぱり軽いだろう体格で、身長190センチの巨体を吹き飛ばしたワケだから、当然ウワサになるワケで。  困った事に、ウワサって言うのはおひれはひれが付き物らしく、ぴろちゃんの噂話は着実に色々な物までくっついた状態で全校生徒へと伝播して行った。  けれど、今のトコは何か表面的に問題のある出来事が起こる気配もなく……僕と一緒に、今日も寿高校へと普通に登校している。  そんなある日の事だった。 「これをお前の彼女に渡してくれないか?」  ……僕は無言になる。  一時間目の授業が終わり、トイレに行こうと教室から廊下に出て間もなく……僕は頭に包帯を巻いた大男に止められた。
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