第四章・僕、私の新学期

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 なんか妙ちきりんなコトをのたまった。  大体『色仕掛け』って何?。  思った僕だけど……その言葉を出す事は出来なかった。 「いいな! 絶対に渡せ!。  一生のお願いだぞ!、守れよ、心の友!」  佐久間は、言いたい事を本当に言いたいだけ言って(僕は彼の『心の友』になった覚えなんかないぞ)教室へと戻って行く。  後に残ったのは、強引に渡された右手の果たし状だけ。  ……コレ、本当に渡すの?。  近くのゴミ箱に捨てようかなぁ……とも思った僕だけど、捨てたら流石に渡していない事がバレるだろうし  ……そうなったら、あの佐久間に僕が何をされるか分からない。  しょうがない……渡すか。
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