第四章・僕、私の新学期

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 ホッ……と、心の中で息をつく私だけど……もちろん、まだまだ油断は出来ない。  ううん!――本当の勝負はこれから!。  見た目より中身!。  ソコが問題!。  私は、自分の為に作っていた弁当のフタを開ける事すら忘れて、昼食の一口目を頬張ろうとしている宏和くんを凝視した。 「……なんか、食べにくいんだけどぉ……」  ――あっ! そっそうだよね!。 「ご、ごめんなさい!」  私はすぐに謝った……そうだよ。  そんな、じぃぃっと見られたら、食べにくいに決まってる!。  だけどぉ……私は内心ドキドキで!。  もうぅ……居てもたってもいられないっ!。  不味くないよね? 美味しく出来てるよね……大丈夫だよねっ!。
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