499人が本棚に入れています
本棚に追加
/637ページ
言葉に出来ない程の嬉しい感情が、私の胸の中いっぱいに広がった。
私が私として生きて来て良かった……ああ、母よ! 私を産んでくれてありがとうぉっ!。
天国の母に感謝を捧げて、私も自分の弁当を開けて見せる。
なんとなく、安心したらお腹が空いて来たし、ちょうど良いと言えば間違いない。
宏和くんの笑顔が、私のお弁当で生まれてるのを見ながらの食事だ。
……ああ……。
……私……こんなに幸せでいいのだろうか?。
――などと思っていた幸せは、間もなく一瞬で醒めてしまう。
そこから少しした所で……宏和くんは私に妙な物を渡して来たからだ。
渡された手紙らしい物は……なんと果たし状。
最初のコメントを投稿しよう!