第四章・僕、私の新学期

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 言葉に出来ない程の嬉しい感情が、私の胸の中いっぱいに広がった。  私が私として生きて来て良かった……ああ、母よ! 私を産んでくれてありがとうぉっ!。  天国の母に感謝を捧げて、私も自分の弁当を開けて見せる。  なんとなく、安心したらお腹が空いて来たし、ちょうど良いと言えば間違いない。  宏和くんの笑顔が、私のお弁当で生まれてるのを見ながらの食事だ。  ……ああ……。  ……私……こんなに幸せでいいのだろうか?。  ――などと思っていた幸せは、間もなく一瞬で醒めてしまう。  そこから少しした所で……宏和くんは私に妙な物を渡して来たからだ。  渡された手紙らしい物は……なんと果たし状。
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