第四章・僕、私の新学期

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 時代も21世紀となってから10年近く経つと言うのに……よもや、かくも古風な代物を、  こんなにも先進的な国でもらう事になるとは。  それに……何も、今渡さなくてもいいじゃないのよぅ……。  私の本心は後者だ。  切実な本音だった……くすん。  せっかくイイ雰囲気だったのに。  まったく! 私達の恋路を邪魔するなんて……馬に代わって蹴り倒してやりたい!。  心の中では怒りが浸透していた私だけど、宏和くんがいる手前、がさつな私を見せる事は可能な限り控えたい―― (↑誰か、こないだの様に宏和くんを気絶させてくれないかな?)  ――私は、一応の笑顔で果たし状を見る。  えぇ……と、なになに?。
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